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メディア・エンタテインメント事業

大きく4つの領域に分かれるメディア・エンタテインメント事業。BS/CS専門チャンネル運営や映像配信、映画の企画製作配給やライツビジネス、地域メディア(コミュニティチャンネル)、クライアントニーズに合わせたソリューション提案営業等、多角的に事業を展開することでJ:COMグループ全体の総合力を高めています。

  • メディア 5つの専門チャンネルを運営。スポーツ・映画・ドラマなどの多様なコンテンツを放送やデジタルメディアでお客さまに届ける
  • エンタテインメント 劇場映画やアニメの製作・配給・放送・配信から、海外へのライセンス販売など、映像を中心にしたライツビジネスをグローバルに展開する
  • メディアソリューション J:COMグループシナジーを活用し、自社媒体広告やイベント企画、デジタルメディア向け動画制作などを含むソリューショ ンを提供する
  • 地域メディア 地域密着型のコミュニケーション・メディアとして、地域の制作スタッフが、地域のための情報番組を企画・制作し、視聴者に届ける

PROJECT STORY 多角的なメディア・エンタメビジネスPROJECT STORY 多角的なメディア・エンタメビジネス

J:COM では、映画、アニメ、スポーツ、地域メディアなど、メディア・エンタメ領域においても、
グループアセットを活かした幅広いビジネスを展開しています。
市場変化が激しい中、時流を先読みしながらファンづくりに努め、
J:COMグループならではの体験価値をいかに多くの方々に届けるか。
多様化するニーズを捉えながら、様々な手法で挑む社員に話を聞きました。

コンテンツ力を高める「届け方」で心をつかむ ファン視点から考えるメディア戦略コンテンツ力を高める「届け方」で心をつかむ ファン視点から考えるメディア戦略

データと感性の両面から、心に響くコンテンツを届けるデータと感性の両面から、心に響くコンテンツを届ける
どんな方法でお客さまに
送り届けるかが大切

歴史スペクタクル『燃えよ剣』や人気コミック原作の『ホリックxxxHOLiC』、ファンベースで話題の『チェリまほTHE MOVIE』など、多様な層をターゲットに次々とヒット作を送り出しているアスミック・エース。
『映画すみっコぐらし』の商品化などライツ事業にも進出し、1つのコンテンツから多面的に利益を生み出しています。

デジタル分野のプロモーションを担い、SNSまわりの施策や広告出稿を手がけるマーケティング推進部の内保は、
「ライツも見据えたコンテンツに育てるためには、その作品にとって一番よいやり方でお客さまに送り届けることが大切です。媒体の選択肢が多いだけに、非常にやりがいがあります」と話します。

コアファンにも喜んでもらえる
クリエイティブを

作品製作においては、つくり手の感覚を尊重しながらも、データドリブンで提案することをミッションにしているという内保。
「原作ものなど、キャスト案が上がってくる中で、どのくらい人気のある人なのか、原作の話題性も含めてWEB上で収集できるデータの分析をもとに部署間で協議しています。コアファンを持つ作品の場合は、ソーシャルリスニングも用いて検討した上でクリエイティブの方向性を決め、ファンの方々に喜んでいただける広告展開を行っています」

社員の熱量と機を捉えた
SNS戦略で大ヒットへ

一方で、作品そのものの勢いがプロモーションに結びついた事例も。2018年に同社配給で大ヒットした『カメラを止めるな!』は、もともと都内2館で公開されたインディーズ映画でした。

「評判を聞いて観に行った弊社の社員が、これは絶対に広げたほうがいいと関係者にアプローチして配給を担当することになったのです。鑑賞した方々が書き込むTwitterの熱量もすごかったので、この文脈でTwitter Japan社と何か連携できるのではないかと思い、舞台挨拶のライブ配信などをご依頼しました」

最終的に同作品は興行収入31億円超を記録。その背景には、こうしたいと思ったらやらせてもらえる自由な社風があると内保は言います。
「映画やアニメは心で感じていただくもの。人はこういう届け方をした時にどんな気持ちになるのか、データと感性の両面から考え、弊社だからこそできる心に響くコンテンツを届けていきます」

専門性を磨き上げ、ここだけの体験価値を専門性を磨き上げ、ここだけの体験価値を
ラグビー新リーグのパートナーとして
全試合を放送・配信

国内で唯一の4チャンネル・マルチ編成のスポーツテレビ局として、放送、オンデマンド、グッズ販売と、多角的に展開しているJ SPORTS。

同局が注力しているのが、2022年1月に開幕戦が行われたラグビーの新リーグ、 「ジャパンラグビー リーグワン」のプロジェクトです。事業共創パートナーとして公式映像を担い、最上位リーグのディビジョン1から3まで、決勝までの全試合を放送・配信しています。

その中心メンバーの一人、企画制作部の南は、新リーグの加盟団体である(公財)日本ラグビーフットボール協会にも所属し、運営側としても活動しています。

自由なアングルからの映像体験が転機に

自身もラグビー経験者である南が、スポーツ番組への見方を変える転機となったのは、2018年に日産スタジアムでキヤノン(株)と共同で行なった、日本では初となる自由視点映像生成の実証実験でした。

ラグビーのニュージーランド代表とオーストラリア代表の伝統的な試合「ブレディスローカップ」で、スタジアムを囲むように配置された高解像度カメラで撮影した映像を処理。南がメインでディレクションし、フィールドの選手と同じ視点など、通常のカメラでは写せないアングルの映像をオンデマンド配信しました。

「この時の体験が、新リーグの番組制作にも活かされています。培った知見をもとに、J SPORTSでしかできない中継として磨き、発展させていくという使命感を持って向き合っています」

スポーツファンとのエンゲージメントを深める

5大会連続のW杯放映実績をはじめ、日本代表戦、高校・大学ラグビー、さらに新リーグの放映権も取得し、国内外のラグビーのトップ試合をすべて網羅しているJ SPORTS。

その戦略について南は、
「新規加入につながるライト層向けのラインナップから、コアファンに継続して観ていただけるコンテンツまで幅広く提供していきたい。競技特性のナレッジが深まる内容であったり、民放とは違う視点からのコメンタリーやカメラワークなど、ほかでは体験できない価値を創り出していきます」と話しました。

コミュニケーション・メディアで地域活性化をサポートコミュニケーション・メディアで地域活性化をサポート
全国ネットワークで地域発の情報を発信

J:COMでは全国にメディア事業を展開する強みを活かし、プロモーションサポートなど、地域活性化に向けた様々な取り組みを行なっています。

コミュニケーション・メディアとして、エリア限定の「J:COMチャンネル」と全エリア放送の「J:テレ」の2つのチャンネルを運営。「J:テレ」で番組制作を手がけつつアナウンサーとしても活動しているのが、映像制作第二部の福井です。

「担当している番組では、地域のPRや事業支援につながる情報をお届けしています。2021年にスタートした『つながるニッポン!! 応援のチカラ』では、東京オリンピックのために立ち上げた団体とコラボして、各地の首長に来ていただき、発信の場をご提供しました。今は改編の時期で、行政との連携も視野に入れながら、新たな企画を進めています」

視聴者にもメリットのある番組で、地域ビジネスを後押し

福井がMCも務め、年3回、放送されている『ニッポン全国お買い物ジャーニー』も、地域ビジネスを後押しする番組。

「グルメや暮らし、美容などの商品を提供いただき、PRしながらプレゼントしています。視聴されるお客さまにも、売り出し中の商品を認知拡大したい事業者さまにもメリットのある番組で、毎回大きな反響をいただいています」

地域を支える方々とつながり、
協働のきっかけに

地域密着型の番組について福井は、「行政や企業、団体など、地域コミュティを支える方々との関係を構築し、『J:COMと一緒にやっていこう』と思っていただくためのきっかけづくり」と言います。 イベントの企画やプロモーションは、全国に100名以上在籍する地域プロデューサーが窓口になっており、番組を通じて協働につながっています。

今後は、「ローカルのこんな情報が知りたい」という視聴者の声にお応えした番組づくりも行っていきたい、という福井。
「社内でもCX向上という視点で改革が進んでいるので、部署間を超えて連携し、新たな方向性についても探っていきたいと思います」